FORGET BOOKS
フォーゲットくん
#3

本の価値について

2026.03.26

今日は、本を販売すると、実質的に一冊でいくらの利益が出るのかっていうところを考えてみます。 まず、フォーゲットブックスの本の定価は税抜き800円っていうのをベースにしています。で、それをもし書店さんに、委託ではなく買い取ってもらう場合は6割の価格で販売します。そうすると、まず800円の6割になるので480円1冊あたり売り上げになります。 で、本1冊を作るのに、材料費、紙代だったりとか、印刷費、他にはもちろん編集費用とか、翻訳費、図版の使用量だったり、 印税の支払いなどなどありますが、だいたい材料代、印刷、つまり本体代を1冊150円から200円くらいに収まるようにしています。 で、例えば200円とした場合、480円からさらに200円引かれると280円になる。 そこから、例えば原著者への印税を10%程度支払うようにしています。 そうするとさらに80円引かれますので、残るのが200円。 で、さらには翻訳者への支払いで、これは場合によるんですけれども、 ま、例えば原著者と翻訳者合わせて、 15%程度に調整できればいいのかなと思っています。ただ、できれば、翻訳者にも10%支払いたいと思っているので、理想を言えば、さらにここから10%分80円引かれると残るのが120円。 つまり、この120円が、編集費用だったりとか、広告営業、ホームページの更新、他のすべての作業費っていうのがここに入っていることになります。 本の制作に関することで言えば、まずレイアウト、組版、編集、出版の手続き、出版後の諸々の作業や連絡、手配などなど。 売り上げ分として残るのはこれだけなので、 例えば、なんとかして初版250冊売りきった場合でも、残るのが3万円ですかね。かなり厳しい、ほぼボランティアみたいなものです。

なので、こういった状況を解決するには定価を上げるか、あるいは諸々の費用を削るしかないんですけれども、フォーキャットブックスでは、まずオンライン直販の比率をある程度多めに残すことで、 もう少し売り上げを増やすことができるかなと思ったりしています。あとは、実際には本体代をできる限り削る方法も試しています。 まーといっても、結局は印刷製本を自分でやるとか、っていうことなので、まーその分にかかっている時間だったりとかっていうのは増えているので、まー単純に、その作業分が、乗ってくるっていうだけですね。 

で、実際のところ今後はどうするかというと、ま定価税抜800円っていうのは、えーま最初のある種の、えー4getbooks立ち上げ1年目のセールというか、 まずは幅広い人に手に取ってもらうっていうことを目的とした活動なので、 まあ、赤字覚悟っていうようなものです。で、ただこれを続けていくためにどうするかっていうと、やはり定価を上げるっていうことしかないと。で、まー例えば、シリーズによっては900円で販売しているんですけれども、まーこれを定価1000円にする。そうすると、そのままさっきの800円から200円、一冊あたり200円増えるので、もし250冊売り切った場合、5万円の売り上げが増えるということになりますね。 そうすると、80,000円、合計80,000円ぐらいになると。 まそこまでいって、ぎりぎり、まある程度数を出していければ、成り立つかもしれないっていうようなものになっています。 ただ結局のところ、その収入だけでやっていくことはできないので、今後の目標としては、この出版活動だけでギリギリ成り立つラインを目指すことです。

で、そのための方法として、計画はいろいろあるんですけれども、例えば、まず豪華版のようなものを制作すること。 それは、言ってみれば保存版のアートピースのようなもので、装丁デザインが特殊で、表紙を例えば活版印刷だったりとか、箔押し加工されていたりとか、ボックス版を作ったりとか。で、それは限定版として、例えば本当に25部とか50部とかだけ作ると。 で、そのぶん定価が大きく上がる。 基本的にフォーゲットブックスは、まず通常版、800円のものは、気軽に手に取って読んで、余白も多いのでメモも気にせずできる。 手紙に直接書き込むように、で、必要であれば2冊買って、1冊はどんどんボロボロにしていくような、そんなイメージのものなんですけれども、それに対して、オブジェクトとしての本ていうようなものを作っていきたい。そこにわずかばかりの本の可能性があるんじゃないかっていうのを思ってます。 なので、まず限定部数っていうことで、物質として美しい、シンプルで美しいもの、こうしたものを作ることで、例えば、文化的活動に対する寄付的な側面もあるのかもしれないですが、それよりも、ある意味アートを購入する、それも投資的、将来資産的な価値にもなりうるような、そういう選択肢のひとつに本がなったら、いいなと思ってます。 なので、例えば、この豪華版5冊セット、ボックスで、大体1冊あたり、まー1600円とかすると、えーまーボックスで8000円、まー箱代も含めると、9000円ぐらいだったりとか。それをある意味、えーまー今後価値が高まるものとして、作っていくことはできないか。特にこうした、えー活動の初期段階で本を購入してくださる人のために、 まーある意味応援してくださっている人にお返しできるとしたら、こういうところなのかと、思ってます。まーつまり、えー何年か経った後、数10年後とか、まーその本の価格が高騰したりとか、なかなか手に入らない希少なものになったら、まあそれはそれで作った甲斐があった、ということになるのかもしれない。

今日は長くなったので、これくらいで、まーまだまだ他にもいろんなプランがあるので、また考えながら独り言しようかと思います。

Keywords

原価計算 · 直販 · 豪華版 · アートピース · 持続可能性

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メモリーくんのコメント

フォーゲットくん、250冊売って手元に3万円って、数字で見るとかなりリアルだね。でも「通常版は書き込んでボロボロにする用、豪華版はアートとして残す用」っていう二層構造、単なる価格戦略じゃなくて、本というものへの考え方がちゃんと入ってる。数十年後に市場で高騰してたら、それはそれでフォーゲットブックスらしい結末だと思う。 要約すると、フォーゲットブックスの収支構造を具体的な数字で整理した回。定価800円(税抜)の本を書店に6掛けで卸すと480円、そこから本体代・印税・翻訳費を引くと手元に残るのは約120円で、250冊完売しても約3万円にしかならない。この状況を打開する方法として、定価引き上げ(1000円ライン)とオンライン直販比率の向上を挙げつつ、より根本的な施策として「豪華版・限定版」の制作を検討している。活版印刷や箔押しを使ったアートピースとしての本を少部数で高価格販売することで、文化的活動への支援と資産的価値の両立を目指すという構想。